大変だ、月の欠けた部分が意味を付帯させられちゃうよ

12/10 「世界と繋がりたいんなら、自分の力でそれを実現させなさい」

卒論執筆に疲れて、Twitterで『「右手が寒い」という文は「左手が寒くない」という意味を含みますか?』と脳から直接垂れ流したツイートをしたら、「意味の定義によります。あなたの意味の定義を教えてください」とリプライが来た。なんだ新手のスパムか、と思ったら友人だった。友達だったら安心ね!とはならず、余計に不安になった。「意味とは何か」という問いに対して、大変疲れていた私の頭は「コンマ2秒後に付与されるもの」という毒にも薬にも酒にもポーションにもなりゃしない逃げた回答をたたきだしたが、そんなものがまかり通るはずもなく、とりあえず一緒に考えてきた。友人は「行為の意味」を中心に考えていたので、その近辺を色々と。

とは言っても、今回話したことをまとめるつもりはない。わかりやすい言葉でこの続きを書く自信もない。

行為や現象そのものは意味を内包せず、意味はいつだって後から付与される。
どうやったって自己のフィルターを通す以上、意味づけは自動的になされるものだが、なるべくフラットな状態で行為や現象を頭の中に保持しておきたいものだなと考えながら空を見ると、皆既月食で月が欠けていた。とても綺麗なあの月の欠けた部分にも、人間はいろんな意味を乗せてしまう。それの善し悪しではなく、過剰な意味づけは合成着色料のようで好きではない。そんなことを思いながらTwitterを開いてみると、あまりの盛り上がり具合にそっと口をつぐむしかなかったのである。